西東京稲門会・散策の会 例会報告 

2018年6月    小網代の森 

 

26 )  晴れ

 

    梅雨の最中なので小雨は仕方がないとしても、大雨にはならないようにと祈っていたら、祈りが効きすぎたのか、太陽がじりじりと照り付ける真夏日となった。初参加の水野博司さんを迎え8名が参加した。

 

    8時20分に高田馬場駅を出発して約2時間、10時20分に京浜急行・三崎口駅に到着した。駅前の国道134号線を三崎港・城ケ島方面に向かって20分ほど歩くと、引橋バス停の手前に小網代の森への入口がある。急な坂道を下って行くとやがて木道が現れる。木道と言っても材質は合成樹脂である。階段を下って行くとコナラの林が広がり、シダが茂り、ヤマユリが咲き、アゲハチョウが舞い、ウグイスが囀っている。

 

   小網代の森案内図      木道    森の中の道

 

    谷を下り「まんなかの湿地」へ出ると一面に半夏生が群生している。沼が点在しているのでシオカラトンボが飛び交っている。もう少し下るとアシやガマが生い茂り、空にはトンビが悠然と旋回している。海が近いのだ。「えのきテラス」という所で小休止。

 

   半夏生の群落

   ガマの穂

    えのきテラスで

 

    えのきテラスから150mほどで小網代湾である。潮が引くと干潟が現れ、砂の中から無数のチゴガニ、アカテガニが出てきてカニダンスを踊りだす。今回はアカテガニはあまり見られなかったが、体長1pほどのチゴガニが盛んにはさみを振って踊っているのが見られた。大変ユーモラスでいつまで見ていても見飽きない。海ではボラも跳ねていた。

 

   小網代湾の干潟

小網代湾

 カニダンスの説明板

 

    小網代の森の宮ノ前峠入口を出て、リゾートマンション「シーボニア」の前を通り、坂を登ってバス通りに出た。この辺に咲いている花は南国の花で色鮮やかである。1時頃ホテル京急油壷のレストラン「観潮荘」に到着。小網代湾の景観を楽しみながら、まぐろ丼、海鮮丼などに舌鼓を打った。

 

    シーボニア

  

   ブーゲンビリア

 

    油壷発2時のバスに乗って三崎口駅に戻り解散。それぞれのルートで帰宅した。

 

俳句クラブのお二人から俳句を寄せて頂きました。

遊歩道 狭めて盛ん 半夏生

            一万歩 汗を納めて まぐろ丼

            木道に お邪魔虫なり 道おしえ                以上 金子正男

 

半夏生 沼辺を白く 粧ひぬ          

蒲の穂を 渡る浜風 揺らしけり         

稚児蟹の 磯に揃ひて ダンスかな  以上 志賀勉

 

参加者  金子正男、小島恕雄夫妻、志賀勉、水野聰夫妻、水野博司、梶原松子  以上8名

 

写真と文 小島恕雄